同じダメ出しでも○○をいれるとやる気が維持できる方法とは?

人の言葉って、ちょっとした事で、印象が変わったり、伝わる意図が変わります。
今回は、あるフレーズを入れるだけ部下のやる気を引き出したり、自分のモチベーションを高めたりする方法を紹介します。

A「あなたにはできないよ。」
B「"今の"あなたにはできないよ。」

この2つの言い方、それぞれどのように感じましたか?

Aの言い方はなんだか胸の奥にずくっとくる重い感じがありませんでしたか?
この場合、「あ、私にはやっぱり無理なんだ」という意味に解釈されることが圧倒的に多いです。

「あなたにはできないよ」
→あなた(自分)には不可能だ。

ここには、”できない”ことが一瞬ではなく永遠に続くイメージがあります。


それに対して、Bはどうでしょう? ちょっと気が楽な感じがしませんか?
「ま、今回はいっか、そのうちできるさ」という意味が残っているのです。

「今のあなたにはできないよ」
→今のあなた(自分)には不可能だ。

ここには、将来できる可能性も残っているイメージがあります。そうなんです。「いずれ、できる」という前提が無意識にインストールされる。つまり、究極「あなたには、できる」と伝えていることになるのです。


この場合Aは完全な否定ですが、Bは「今の」というフレーズに変えただけで、できるようになることを前提とした話になります。「未来の」あなた、つまりいつかはできるようになる可能性があることになります。言われた相手は、どうすればできるようになるか考え始め、次の行動に移すことも考えることができます

相手のやる気を損なわずに注意をしたいときには、「今の」というフレーズをつけるようにしてみてください。
そうすると、「あなたにできる」という前提をインストールすることになります。


これは自分自身にも使えます。
自分のモチベーションを維持したいときには、自分にはできないと完全に不可能にしてしまうのではなく、「今の」自分にはできない。と言うことで、「いずれ、自分にもできる」という前提を意識することになり、モチベーションを維持することができます。


おまけですが、「今の」の代わりに「まだ」というのもあります。
他にも似たパターンに「まだ~出来なくていいよ」という魔法のフレーズもあります(笑)

ぜひ参考に、練習してみてください。